ゆとりとフィット:同じ寸法でも服が違ってくる理由
このレッスンで身につくこと: 服の使い方と生地に応じて、服にどれだけのゆとりが必要かを判断できるようになりましょう。
ゆとりは身体と服を隔てるもの
もし服が身体とまったく同じ寸法だったら、腕を上げることすらできないでしょう。ゆとりとは、身体の寸法と完成した服の寸法との差であり、計算ミスではなく、デザイン上の決定です。
同じサイズ表から作った2つの服が、与えられたゆとりの違いだけで、まったく別のものになることもあります。
服ごとに必要なゆとり
エラスタンなしの生地における、バスト周囲に対するおおよそのゆとりの値:
- 非常にフィット(タンクトップ、体に沿うTシャツ):0〜4cm。
- レギュラーフィット(クラシックなTシャツ、シャツ):6〜10cm。
- ルーズフィット(スウェット、オーバーサイズのシャツ):12〜20cm。
- 他の服の上に着るアウター:20〜30cm。
生地が計算全体を変える
これらの値は、伸びない生地向けです。生地にエラスタンが入っていると、必要なゆとりは大きく減り、とても伸びる服ではマイナスにさえなり得ます:服は体より小さく測れ、着たときに伸びます。
レギンスが極端な例です。ギャバジンのパンツのゆとりで製図したら、勝手にずり落ちてしまいます。ニット生地が伸びることを前提に、意図的にマイナスのゆとりで製図されています。
だから型紙は1種類の生地向けに設計されており、何も調整せずに生地を変えることは、服が期待と違って仕上がる原因の第1位です。
フィットが現れる場所
フィットは、誰もが見る寸法であるバスト周囲では決まりません。あまり目立たない3か所で決まります:肩の縫い目がどこに落ちるか、袖ぐりの深さ、ウエストがどこで終わるか。
周囲は正しいのに肩が2センチ落ちすぎている服は、寸法が合っていても体の上で違って見えます。だから型紙の最終テストは、常に寸法表ではなく、縫い上げて体に着た服です。
まとめ
ゆとりは身体と服の差であり、デザイン上の決定です。服の使い方により、そして何より生地がどれだけ伸びるかによって変わります。
よくあるご質問
- Tシャツにはどれくらいのゆとりが必要ですか?
- エラスタンなしの生地で、レギュラーフィットならバスト周囲に対して6〜10cm。エラスタン入りのジャージーなら、かなり少なくなります。
- 伸縮生地用に設計された型紙を、織物で使えますか?
- 調整なしではできません。伸縮生地の型紙は、生地が伸びることを前提に製図されています。織物では服がきつく仕上がり、場合によっては体にそもそも通らないこともあります。